どうも。sokiです。
今回は前回の続きで、母にカミングアウトした話を書いていきます。
「もうそろそろカミングアウトしてもいいかな。でもまだ勇気が出ないなー。
勇気が出るまで待とう。言いたくなった時が言うべきタイミングなんだろうな。」
しかしその”タイミング”はすぐに突然やってきました。
2018年10月30日火曜日の朝、8時50分。
その日は学校が10時30分から始まるから9時20分には家を出ないといけなくて、
いつものように兄が淹れてくれたコーヒーを飲み終え、ヒゲを剃り、日焼け止めを塗って、髪をセットしました。
歯磨きをしている最中に母が2階から降りてきて、いつものようにおはようを交わしました。
すると突然母が尋ねてきました。
「最近綺麗な服着てるね。好きな人でもできたの?」
普段は恋愛の話をしない家庭だからとても驚きました。歯磨き中だったので何も答えなくても許されたので、母の真意を知るためにもう少し様子を伺うことにしました。
「いや、、パパが気になってたよ。」
「別に恥ずかしいことじゃないよ。」
「一つだけ教えて。相手は女の子なの?男の子なの?」
”タイミング”だ。と思いました。口に含んだ泡をシンクに吐き出し、口をすすぎ、タオルで口を拭って答えました。
「え、やっぱ気づいてたの?」
「何が?」
「男の子だよ」
この時点で既に9時00分。早く準備しなければいけないけれど中途半端に終わらせるわけにもいかなかったので、全てを話す覚悟でダイニングの出窓に座りました。
本当は座ってはいけない場所だけど、一段高くなっていて家族の誰よりも高い目線を持てるお気に入りの場所でした。
しかも母はリビングのソファに腰掛けていていたので、母の顔を見ずに話せる絶好の場所でした。
「あの映画見ていたからもしかしてこう言う子好きなのかなって。」
「あれは純粋に映画として好きだよ。でも、反応を試したかったのもある。」
あの映画とは「Call Me By Your Name(邦題:君の名前で僕を呼んで)」のこと。ゲイの青年がある男性に恋をするお話で、オススメの映画として母に紹介していました。
「今まで言えなくてごめんね。分からないことあったら聞いて欲しい。受け入れるの時間かかると思うから。僕もかかったし。」
「そうだったのね。気づいてあげられなくてごめんね。」
「そりゃそうだよ。隠してたから。」
「女の子も好きなの?」
「ううん」
「そっか。でもママやっぱりよく分かんない。男の人が男の人を好きになるって言うの、周りにいなかったから。でも最近はそう言う人多いって言うからね。」
「うん。」
「でもパパは受け入れてくれないと思うな。と言うよりも理解できないんじゃないかな、言わないほうがいいかも。ママはsokiが好きなように生きてくれればいいと思うよ。」
二階から荷物を持ってきて、玄関で靴を履いてもうすぐ家を出ようとしてしていた時
「とにかく、sokiが好きなように生きてくれればそれでいいから。」
「ありがと。」
「今日は部活で遅くなるから、夜ご飯先食べててね。いってきます。」
「分かった。いってらっしゃい。」
こうして母へのカミングアウトは終わりました。
自分から言おうと思って躊躇っていましたが、母からの温かい質問により自然と言い出すことができました。
次回、父へのカミングアウトについて書いていきます。
