どうも。sokiです。
今回からは両親にカミングアウトした話を書いていきます。
僕は平成30年10月末に両親に自分が同性愛者であることを明かしました。
今回はカミングアウトするまでに至った経緯を書いていきます。
contents
カミングアウトしてこなかった理由
高校生で初めて同性を好きになってから、自分が同性愛者であることを自覚しました。
しかし両親をはじめ周りの人にはほとんどそのことを明かしませんでした。
両親に言わなかった理由をまとめると以下の3つとなります。
1.自分で自分を受け入れられなかった
2.親に拒絶されるのが怖かった
3.カミングアウトしなくても不自由がなかった
一つずつ説明していきます。
自分で自分を受け入れられなかった
高校生で好きになった男の子との恋愛は失敗に終わり、ゲイである自分が嫌いになりました。
みんなと同じように周りの人を好きになって告白しただけなのに、それが許されないことであるかのような雰囲気がありました。
またその恋が叶わなかった悲壮感と、今後一生このまま失恋ばかりの人生なのかという絶望感を味わいました。
この経験から「ゲイは不幸な生き物だ」って思ってしまい、そんな子供であることを親に告げることは親も不幸にしてしまうと考えていました。
親に残念な思いをさせないためにも、一生隠し通さなくてはいけないと心に誓いました。
親に拒絶されるのが怖かった
僕は親の家に住まわせてもらって、親に学費を払ってもらって学校に通わせていただいている身です。
ここでカミングアウトして親が僕を拒絶したら、最悪の場合家を出され学校に通えず働かなくてはなりません。
実際、同性愛者と知られた親と縁を切るような状態になってしまった学生も何人もいます。
少なくとも自分でお金を稼いで自立してからでないとカミングアウトできないと思っていました。
カミングアウトしなくても不自由がなかった
僕の家は家族間で恋愛の話をしない家庭でした。
「好きな人いるの?」とか「彼女いるの?」とかは何も聞かれないんです。
つまり親に嘘をついてゲイを隠して罪悪感があったわけでもないし、わざわざいう必要もないと思っていました。
カミングアウトした理由
「カミングアウトしてこなかった3つの理由」の前提条件である状況がそれぞれ変化したのでカミングアウトしました。
どんな風に変化したのか、一つずつ書いていきます。
ゲイを受け入れられるようになった
アプリを始めてゲイの彼氏や友達ができて、ゲイを受け入れられるようになりました。
詳しくは下の記事参照。

「ゲイに生まれてよかった!!」とまでは言えないけど、「まぁ別にゲイでも楽しいし、幸せだよ!」くらいは自信を持って言えるようになりました。
だから、幸せな自分を知ってもらうのは親にとって悪いことではないのかもしれないと思いはじめました。
母がセクマイに対して肯定的な反応をしていた
母がテレビドラマ「隣の家族は青く見える」で登場するゲイカップルに肯定的に反応しているのを見ました。
その作中でゲイカップルの片方の母親は、最初は息子がゲイであることが受け入れられずに絶縁状態でしたが、最後は息子の彼氏のことを「もう1人の息子ができたみたいで幸せだわ」と言い受け入れていました。
母はこのセリフに感動したらしく、「ああいうのもいいね」と父に話していました。
その母の反応を見て、「母は僕を拒絶せずに受け入れてくれるだろう」と思えるようになりました。
彼氏とのデートを隠すのが嫌になった
彼氏は京都に住んでいて、愛知に住んでいる僕とは遠距離恋愛という形になっていました。
僕は実家暮らしで、彼は大学の近くで1人暮らし。なので彼のお家がいつもの遊び場で、よく僕が京都に出向いてデートすることがほとんどでした。
よくても2週間に一度しか会えないので、遊ぶときは一日中一緒にいます。だからよく彼のお家に泊まっていました。
そこで問題となってくるのが親への説明。
僕はいつも「大学の友達と遊んでる」って嘘をついてました。
ただ彼と付き合うまでは友達と泊まりで遊ぶことなんてなかったので、親もかなり不審がっていました。
しかし、親は事情があるのだろうと見過ごしていてくれたわけです。
そんな親の配慮も感じていたため、彼と遊ぶときにはいつも心の中に少しの罪悪感がありました。
「また今日も嘘をつかないといけない。」
そんな風に毎回思うのが嫌になってきました。
以上のように3つの状況がそれぞれ変化したことから、「もうそろそろカミングアウトしてもいいのでは??」と思い始めるようになりました。
でもなかなか言い出せずに、どうしようどうしようと悩む日々が続きました。
以上、次回は実際にカミングアウトした話を書いていきます。
